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2025/01/13

右肩の痛み 〜30代 プロスポーツ選手 男性〜

2025  1 13

【症例報告】競艇選手の右肩改善事例

 

今回は、競艇選手として活躍されている患者様の症例についてお話しします。

特殊なスポーツ競技に従事されている方の身体ケアに興味がある方の参考になれば幸いです。

 

患者様のプロフィール

職業:競艇選手

性別:男性

年齢:30代

主訴:右肩の痛み(レース後やトレーニング中に増悪)

 

 

症状と背景

競艇は、水面を走行する特殊な環境下で行われるスポーツで、急激な体重移動や長時間の前傾姿勢が必要です。

この患者様は、日々のレースやトレーニングの中で慢性的な右肩痛に悩まされていました。

特に、肩の可動域制限や筋緊張が顕著で、朝起きたときの痛みが強く、パフォーマンスに支障をきたしているとのことでした。

 

 

施術内容

1.姿勢と動作の評価

•肩だけでなく、股関節や胸椎の可動性も制限が見られたため、全身のバランスを確認。

•特に骨盤の前傾が強く、腰椎への負担が集中していることが判明しました。

 

2.鍼灸施術

•腰部の緊張を緩和するため、経穴(特に腎兪、志室など)に鍼を使用。

•痛みの原因と考えられる筋肉(腰方形筋、大腰筋)へのアプローチを重点的に行いました。

 

3.徒手療法

•筋膜リリースを用いて骨盤周辺の緊張を解消。

•腰椎から骨盤への動きを滑らかにするため、モビライゼーションを追加。

 

4.トレーニング指導

•骨盤の安定性を高めるためのコアトレーニングを指導。

•レース後に実施可能なストレッチメニューを作成し、セルフケア方法を指導しました。

 

 

経過と結果

1回目の施術後、右肩の可動域が拡大し、痛みが軽減しました。

その後、週1回の施術を3回行い、競技中の痛みやトレーニング時の違和感が大幅に改善。

 

「レース中の動きがスムーズになり、疲れにくくなった」との嬉しい報告をいただきました。

現在はセルフケアを継続しながら、パフォーマンス向上を目指してサポートを続けています。

 

おわりに

競艇のように特殊な動きを伴うスポーツでは、通常の身体ケアだけでは不十分な場合があります。

競技特有の負荷を理解したうえで、適切な施術とトレーニングを提供することが重要です。

当院では、スポーツ選手のケアにも力を入れていますので、似たような症状でお困りの方はぜひご相談ください。

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プロフィール

稲垣 亮平

<保有資格>
・鍼灸師
・柔整師
・NASM-PES (スポーツパフォーマンススペシャリスト)